作品を制作する上で大切にしていることは、愛おしいと感じ、自分の五感に響いてくるものを表現することです。それは人や物といった物質だけに限らず、雰囲気や感情といったものも含まれるかもしれません。見えるものを通して見えていないものを描くことが出来ればと思っています。今回は、追求模索している人物をテーマに、3年越しで完成させた「そしてもうひとつの最後の晩餐」等、これまでに描いた大作を一堂に展示します。

日展会友、白日会会員、日本美術家連盟会員、アトリエ和公和公主宰。

ギャラリーや美術館に気軽に展示を観に行くように、作品としてのネイルアートを身近に感じてほしいです。ネイルに対して個々で感じることは違えども、ネイルアートの可能性を広げる活動をしています。美と対峙できる時間として、時代感、素材、私の好きな宮崎など、様々なものを感じてください。

ネイルデザイナーとしてミラノコレクション2023春/夏に世界初ネイルランウェイとして出品する。2023春/夏 ＮＹコレクション作品、2023ローマ国際映画祭作品に参加。

2020年、世界は突如コロナ禍に陥りました。密を回避するために人々は自宅待機を余儀なくされ、町は無人化し、バーチャルとリアルが交じり合う状況が加速する時代になりました。ＶＲの制作を始めたのはこの頃で、興味本位で始めた作品作りが、いつしか自己表現の手段になりました。今回は世相を反映した2020年の初期の作品から最新作までを映像作品にまとめて展示します。頭に湧いてくるイメージに世界観を与えて生み出された作品を通して、見る人それぞれに何かを感じてほしいです。

2021年NEW VIEW AWARDでWai Wai Prizeを受賞。

子どもの頃、浜辺や野山を駆け回ったり川遊びをしたりするのが大好きでした。帰り道、夕日を背景に赤とんぼが舞っている様子があまりにも幻想的で、辺りが暗くなるまでいつまでも立ち止まって見つめていた時がありました。この時に感じた、琴線に触れるような郷愁や哀愁を表現したいと思い、”日本の抒情”をテーマに制作・発表をしています。

2013年、清忠壽<せいただとし>(宮崎日日総合美術展無監査)に師事。15年「みやにち夢ひろがる小品展」で大賞、「九州青年美術公募展」にて大牟田文化会館賞を受賞。18年「日本の抒情歌を描く展(世田谷美術館)」にて大賞を受賞。